2015年8月17日月曜日
素顔が見たい
家は誰もが素顔になれる場所だと思います。
かっこつけなくてもいい場所が家です。
その人が心から安らげる場所。
そんな事を考えながら家をつくります。
「軽井沢の家 2011年」
4年前に建てた家には
暮らす人の息づかいが見える。
2015年7月31日金曜日
何に感動するのか
私たちは何に感動するのか。
東の窓から入る清々しい光に起こされる朝。
真夏の木陰の中を通り抜けてくる少しひんやりした風。
夕涼みのウッドデッキでヒグラシの声を聞きながら飲むビールのうまさ。
それが分かれば、どんな家にすれば良いのか答えがでるでしょう。
「フィン・ユール ハウス」
デンマークの建築家の自邸
真摯に生きた建築家の人生が
そのままカタチになったようだ。
2015年7月10日金曜日
影のデザイン
家のイメージをスケッチをして
最後の仕上げに影をつけると、
そこにあるものが生き生きとし始めます。
影のない世界はきっとつまらないでしょうね。
家をデザインするとき、
そこにある影もいっしょにデザインする必要があります。
「天窓からの木漏れ日」
まるい月のようなテーブルに
木々の命が映り込む。
2015年7月2日木曜日
床板の色を選ぶ
床板の色を選んでいます。
雨上がりの土の色
森のコナラの木肌の色
さっき淹れたコーヒーの色
石の上を歩くクワガタの羽の色
頭の中はいろいろな色でいっぱい。
「コーヒーカップと無垢板のテーブル」
ひとつのコーヒーカップから
インテリアのカラーイメージが湧くこともある。
2015年6月22日月曜日
いつもの日常
家を建てる時は
いつもの日常と違い、ワクワクします。
でも、
家を建てる目的は、
いつもの日常を気持ちよく暮らすこと。
「木陰を映す窓辺」
バーチカルに仕切られた鮮やかな緑と影
2015年6月18日木曜日
コミチ
みちをつくるならコミチ(小径)がいい。
足下の山野草の美しさに気づく事ができるから。
急ぐ気持ちを少しやさしくしてくれるから。
「東庭の小径」
しっとりとした空気に包まれ
瑞々しい山野草がこちらに顔を向けている。
2015年6月12日金曜日
自然になる家
木を伐らなければ家は建てられない。
土を掘り返さなければ家は建てられない。
それならば、
建てた家がもっと自然になる必要がある。
桜の老木
穴の中からピーピーと騒がしい。
年老いた桜の体内で
新しい命が生まれたようだ。
2015年6月3日水曜日
イゴコチ
家づくりをしていると
何度も使う言葉。
イゴコチ、イゴコチ・・・・・
そうつぶやきながら、
居心地の良い家をつくっていくのです。
ウィリアム モリスの壁紙
Medway 1885
つる状の植物をモチーフにしたデザイン
美しさの原型はいつも自然の中にある。
2015年5月27日水曜日
暮らす人の目線
私たちが家をつくるときに大切にしたいのは
「暮らす人の目線」
エントランスのドアを開けたときの広がる目線
朝目覚めたときの窓に向ける目線
テーブルを囲んで会話を楽しむときの目線
どんなときも目線の先に気持ち良さが欲しい。
豆柴 イチ
きれいに刈り込まれた庭を散歩中。
2015年5月23日土曜日
人が好き
人が好きです。
人がいると家が生きます。
人がいると庭が生きます。
人がいることで、全てのものが輝きだします。
ミナペルホネンの展覧会
@青山スパイラルガーデン
デザイナーの誠実な姿勢が
訪れた人々に勇気を与えていた。
2015年5月19日火曜日
旅する家
旅好きな建主が言いました。
「この家で旅をするように暮らしたい・・・。」
旅のように新鮮な気持ちで目覚め。
旅のように明日を楽しみに眠りにつく。
そんな暮らしって素敵です。
「旅で訪れた南の島」
この写真を見ると
体中の細胞があの海を覚えている事に気づきます。
2015年5月17日日曜日
自由な暮らし
都会の暮らしにくらべれば、
森の暮らしは不自由が多いかもしれません。
でも、気持ちはずっと自由になれるものです。
私たちの軽井沢シラカバアトリエ
築30年近い木造建築のリノベーション
赤い三角屋根は古き良き時代の堅実なデザイン
2015年5月13日水曜日
余白をデザインする
余白をデザインする
そういう目線も持ちたいと思います。
良い家には良い余白があるものです。
長野県 野辺山高原の空
澄み切った空で
二つの雲が語り合っている
2015年5月11日月曜日
スキマ利用
ちょっとしたスキマがあると
何かに利用したくなるのは私だけでしょうか。
大きなスキマにはそれほど魅力を感じないのですが、
ちょっとしたスキマをうまく使えたときの喜びは大きい!
長野県諏訪郡原村
八ヶ岳美術館
1980年 村野藤吾 設計
現場打合せの合間に
よく立ち寄る場所
2015年5月8日金曜日
誘われる家
誘うエントランス
誘う窓
誘うベンチ
誘われるような家をつくりたい。
「通り土間のある家」
GW前に完成した軽井沢の別荘
奥は書斎スペースを兼ねた通り土間
上部は勾配屋根を利用したロフトスペース
2015年5月1日金曜日
種まき
種まきの季節。
家を建てるときに蒔いた「想い」という種が、
数年後、思いもかけず立派に育っている事があるものです。
「タンポポの道」
標高1200mは今が春
2015年4月29日水曜日
地味な地面のはなし
家を建てることばかり気を取られて、
上ばかり見てはいけないと思います。
地面との良い関係がデザインされた家は、
立ち姿がきれいです。
室内から見る広葉樹の森
本日お引渡しした小さな別荘の中から撮影した1枚
2015年4月28日火曜日
ひかえめで、やさしい。
遠くから眺めたときにひかえめなこと。
そばに寄ったときにやさしいこと。
そんな家にしたいですね。
「虫の目線」
八ヶ岳アトリエの春
2015年4月23日木曜日
家具との出会い
人に人柄があるように、
家具にも家具柄があると思います。
家具柄の良い家具と出会えるとうれしくなりますね。
三人掛けソファー
背もたれの低いシルエットは親しみやすさがある。
テーパーのついた木の脚は控えめな気品を感じさせる。
2015年4月20日月曜日
図面とレシピの関係
「図面」は、料理に例えれば「レシピ」のようなものです。
すばらしい「レシピ」も食べる事はできませんね。
どんなに素敵な「図面」にも暮らす事はできません。
目的は、おいしい料理をつくること、素敵な暮らしをつくること。
窓際の瑞々しい緑色は
季節の移ろいを感じさせる工夫。
八ヶ岳ミズナラアトリエ
2015年4月17日金曜日
対比という手法
天井の低いエントランスと、吹抜けのリビング。
薄暗い寝室と、明るいダイニングキッチン。
固いコンクリートの壁と、そこに植えられたしなやかな木。
低さがなければ、高さの開放感を味わえない。
暗さがなければ、明るい清々しさを感じることはできない。
固さがなければ、そのしなやかさに気づかない。
対比は私たちに気づきを与えてくれます。
コレ、何だか分かりますか?
近すぎると分からなくなる事もありますね。
一歩引いて見ることも大切。
実は「編目模様の傘立て」
2015年4月15日水曜日
たたみ二畳でできること
たたみ二畳。
面積は約1.6平方メートル。
この中で何ができるか?
制限されたほうが以外と豊かな気持ちになれるのは不思議です。
スケッチブックより
「九つのバリエーション」
2015年4月14日火曜日
機能と美しさ
機能と美しさ。
この二つをデザインすることが私たちの仕事です。
どちらかに偏りそうになったら引き戻す。
矛盾が生じたら新たな手法を試みる。
あきらめずにこの二つを追い求めていく。
そういう積み重ねで家ができあがっていきます。
デザインするための道具
目と手の呼応によってデザインが進んでいく。
2015年4月10日金曜日
カラマツの森に住む。
初めてこの敷地に立ったとき、
目前に美しいカラマツの森が広がっていました。
春、夏、秋、冬、朝、昼、夕・・・
ずっと見ていたいと思いました。
原村 この春完成した別荘
高さ約3.5mの窓からカラマツの森を見る。
2015年4月8日水曜日
未来を想い、家を建てる。
家を建てるとき、
誰もが未来を想うでしょう。
想いは実現すると言います。
みんなで幸せな未来を想い描けば、
きっとそうなる!
本文より
“貧乏とは少ししか持っていないことではなく、
無限に欲があり、
いくらあっても満足しないことです。”
「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」
くさばよしみ 編/中川学 絵
汐文社
2015年4月6日月曜日
自然の中に建てる。
私たちは自然の中に家を建てます。
目を閉じて、草木のささやきに耳をかたむけ、
謙虚な気持ちでとりかかります。
澄みきった青空のもと、
八ヶ岳でとり行われた地鎮祭。
2015年4月4日土曜日
軽い椅子とペンダント照明
白い天井もグレーの床も多くを語りません。
でも、軽い椅子とペンダント照明が語りかけてくれます。
「心を軽くして、スマイル!」
私たちが手がけた福島県相馬の凪茶寮文字島。
毎日予約でいっぱいのレストラン。
2015年3月27日金曜日
その土地の気候風土
その土地その土地に
それぞれの気候風土があります。
家はその気候風土の中で生まれ、育ってきました。
「その土地の気候風土」
家づくりをする私たちにとって
とても大切なコトバです。
シュウメーカースツール
2015年3月25日水曜日
窓辺をつくる。
私たちがつくりたいのは
「窓」ではなく「窓辺」・・・
「窓辺」には人の居場所があると思います。
気持ちの良い家には、
やっぱり気持ちの良い「窓辺」があるものです。
軽井沢 2階リビングの家
2015年3月23日月曜日
どんな空間を目指すか?
家づくりを考えるとき、
どんな空間を目指しましょうか?
その場にいたくない空間 → → → これはダメ。
なんとなく通り過ぎてしまう空間 → → → これもイマイチ。
その場にいたくなる空間 → → → やっぱりコレですね。
そこにいる人たちが仲良くなれる空間 → → → こうなればサイコー!
お気に入りの曲線のある家具
2015年3月20日金曜日
HOUSE SO GENNNNNNN.
もうすぐ着工
HOUSE SO GENNNNNNN.
はうす そう げんンンンンンン?
NNNNNNN=草原
草原の丘に建つ家です。
最近のスケッチ
2015年3月18日水曜日
スケールカン!
モノに大きさがある以上、
そこには必ずスケール感が存在します。
そして、良いスケール感は人に気持ちよさを感じさせます。
今日も良いスケール感を求めて、スケール勘を磨きます!
八ヶ岳のスチールカン
2015年3月16日月曜日
木のそばで暮らす。
「休」という漢字は
木陰で旅人が休んでいる姿からできたそうです。
私たちの暮らしには休むための木が必要ということですね。
家を建てたら木を植えましょう。
ロスアンゼルスのミモザ
2015年3月13日金曜日
その人らしいデザイン
私たちのシゴトは、その人らしいデザインに仕上げることです。
そのためには、その人をよく知ろうと思います。
そのためには、その人とよく話をしようと思います。
良いシゴトをするために、もう少し話をさせてください。
軽井沢アトリエにて
2015年3月11日水曜日
トイレ進化論
トイレは日々進化しています。
人が近づくとフタを開けてくれる気が利くヤツや、
いろんな洗浄ができるワザを持っているヤツがいます。
でも、あのトイレの奥をお掃除しやすくしてくれる優しいヤツはまだいません。
あそこがお掃除しやすければ良いのですけどねえ。
これからトイレも優しい方向に進化してもらいたいです。
進化するトイレ
2015年3月9日月曜日
良いなあと思う物に出会いたい!
良いなあと思う物に出会いたい!
いつもそう思って過ごしています。
良いなあと思う物に出会うと、
少し背筋が伸びます。
少し体温が上がります。
そして、自分が少し良い人になれた気がします。
事務所にて
2015年3月2日月曜日
「タテヌシ」と呼びます
家を建てる人を、
私たちは「タテヌシ」と呼びます。
「タテヌシ」のいるところには必ず「ユメ」や「キボウ」があります。
私たちはその「ユメ」や「キボウ」を食べて生きているのです。
2015年3月1日 八ヶ岳のアトリエは雪・・・。
しばらく眺めていました。
2015年2月23日月曜日
外観をシンプルにまとめる理由
初対面の人に会うとき、
第一印象って大切ですね。
好印象を持ってもらうために、シンプルで控えめな装いを心がけます。
家の外観も、そんな気持ちでつくっています。
2015年2月16日月曜日
節約観念が良い暮らしを支える
昔から言われている事ですが、
「無駄遣いしない」
「道具を大事にする」
別荘にしても、
こういう節約観念が
良い暮らしを支えているのではないでしょうか。
2015年2月10日火曜日
オープンカーのような小屋
自然の中に家を建てるなら、
フツーの住宅ではもったいないと思います。
自然と人がシンクロできるような・・・。
そう!「オープンカーのような小屋」を建てましょう。
2015年2月2日月曜日
素材の検討中
軽井沢の週末住宅につかう素材の検討中です。
床、壁、天井の中で最初に決めるのは「床」
やはり床からイメージを広げていくのが良いと思います。
素肌に触れて気持ちの良いものにしたいですね。
第一候補はオーク(ナラ)のフローリング。
木目を少し抑えるため、自然オイルで着色します。
2015年1月26日月曜日
今朝の風景
朝の仕事場は薪ストーブに火を入れる事からスタートです。
私も薪ストーブ経験年数13年になりました。
経験するほどに思うのは、薪ストーブは暮らしの道具だということです。
2015年1月13日火曜日
ツリーハウス
只今ツリーハウスの設計中です。
とは言っても、木の上の家ではなくて、
「木のような家」
かわいらしい模型ができました。
中はお見せできませんが、
実は中も楽しいのです。
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